武田薬品工業株式会社

SBS:Short Bowel Syndrome(短腸症候群)

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

SBS Life〜短い腸のはなし

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

ドクターからの
メッセージ

千葉 正博 先生

昭和大学薬学部
臨床薬学講座 臨床栄養代謝学部門 教授
昭和大学医学部
外科学講座 小児外科学部門 兼担(取材当時)

短腸症候群(SBS)の治療はとてもゆっくりしたペースで進みます。薬を投与すればすぐに治る、手術をすればそれで治るというものではありません。階段を一歩一歩上がっていくような、根気のいる治療になります。コツコツと続けてやっていくことが、最後には必ず実ります。SBSは「実りの治療」です。とにかく諦めずに進んでいくことが何よりも大切です。
SBS治療では食事が重要になりますが、あまり料理が得意ではないという方もいらっしゃると思います。そういう方は、遠慮せずに医師や栄養士に相談してください。参考になりそうな食事のメニューを差し上げていますし、食事内容はもちろん、料理方法や味付けの工夫なども紹介しています。
お子さんは我慢することがたくさんあって、「なんで僕だけ我慢しなければいけないの?」と聞かれて困った経験もあるでしょう。けれど、「大きくなれば食べられるようになるよ、今だけ頑張ろう」という気持ちで乗り越えてもらえたらいいですね。そして、すべてを我慢させるのではなく、時々ご褒美があってもいいと思います。誕生日などの特別な日には、食べる量を調整して、好きな物を食べさせてあげてください。
そして、親御さんに言えることは、全部をきっちりやろうとしないということです。すべてを完璧にしようと思ったら、非常に厳しい生活になります。難しいことを考えて特別メニューを作ろうとすると、とても大変になりますから、健康な家族の食事をもとに、おかずの量を減らしてご飯だけ増やすなどの工夫をして、できるだけご自身の負担が軽くなるようにしてください。
無理をせず、諦めず、根気よく治療を続けること。たとえゆっくりでも、その一歩一歩が、必ず「実りの治療」に繋がっていきます。

あなたにおすすめのコンテンツ

IBDステーション

PAGE TOP