武田薬品工業株式会社

SBS:Short Bowel Syndrome(短腸症候群)

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

SBS Life〜短い腸のはなし

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

ドクターからの
メッセージ

渡辺 和宏 先生

東北大学病院 総合外科
下部消化管グループ
病院講師(取材当時)

取材:2022年2月3日(木)

短腸症候群(SBS)の治療のゴールは、医学的には感染症などの合併症を予防しながら、良好な栄養状態を保つことですが、長期にわたる治療のなかでは、患者さんの「好きなものを食べられるようになりたい」「仕事を頑張りたい」といった希望を叶えることも重要だと考えています。治療中には、さまざまな生活上の問題にも直面すると思いますが、私たち東北大学病院のSBSの診療チームは、患者さんの充実した生活の実現に向けて、SBS治療について一緒に考えていきたいと思っています。たとえ生活上の小さな問題点であっても、患者さんだけでかかえこまず、主治医や看護師などの専門知識をもつスタッフと一緒に、一つひとつ解決していきましょう。

SBSの治療は現在も進歩を続けており、最近では、薬物療法と栄養療法をうまく組み合わせることで、中心静脈栄養(TPN)の点滴の負担を軽減しながら、安定した栄養状態を保つことも可能になりつつあります。その一方で、治療を続けて体調が上向いてくると、つい無理をしてしまうこともあるかもしれません。しかしながら、カテーテル関連血流感染症をはじめとしたSBSの合併症は、治療が遅れると命に関わることもあるため、発熱などの体調不良が認められた場合には、すぐに医療機関へ連絡してください。また、こうした合併症の危険性や医療機関の連絡先については、ご家族とも共有し、迅速な対応につなげていただきたいと思います。

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