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SBS:Short Bowel Syndrome(短腸症候群)

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

SBS Life〜短い腸のはなし

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栄養と食事ナビ

監修:おいしい健康 管理栄養士

甘味料の選び方・使い方のポイント

食事をおいしいと感じる上で、欠かせない味覚の一つに甘味があります。甘味をつける際の調味料で、代表的なものに砂糖があります。砂糖は和食の味付けでも多く登場する他、甘いお菓子や飲料などは気分転換や、家族や周囲とのコミュニケーションを円滑にする役割も果たします。

一方で、短腸症候群(SBS)の患者さんは、一度にたくさんの砂糖を摂取すると下痢を起こしやすいと言われています。日々の食生活を楽しみながら、砂糖以外の甘味料でおいしく料理する時や、市販食品を選ぶ時のポイントなどを紹介します。

甘味料の種類と選び方

甘味料とは、食品や料理などに甘味を与える成分で、砂糖も甘味料の一種です。甘味料は砂糖以外にも様々な種類があり、糖質由来のもの(糖質系甘味料)と非糖質由来(非糖質系甘味料)に分かれます(※1)。砂糖は糖質系甘味料に分類されます。

甘味料の分類と主な性質

砂糖やでんぷん由来のぶどう糖や果糖といった甘味料は、SBS患者さんが一度にたくさんの量を摂取すると腸内の浸透圧が高くなるため、下痢を起こしやすくなります。理由は砂糖やでんぷん由来の甘味料が、単糖類、二糖類と呼ばれる種類の糖質で浸透圧が高いという特徴を持っているからです。

また、糖アルコールと呼ばれるキシリトールやソルビトール、マンニトールといった糖質も、体質によってはお腹を緩くすることがあるため、併せて気をつけることが好ましいと言われています。

一方で、非糖質系甘味料のアスパルテームなどは、浸透圧が低いといった特徴があり、SBS患者さんでも下痢になりにくいと言われています。アスパルテームは食後の血糖値の上昇がしにくいこと、虫歯になりにくいといったことから、市販食品で見かけるカロリーオフやカロリーゼロといった、低カロリー商品などにも広く使われている身近な甘味料です。人工甘味料という名称から敬遠されることがあるかもしれませんが、特徴を理解しながら上手に活用すると、食事の幅を広げることにも役立ちます。

砂糖以外の甘味料でおいしく料理するポイント

ここでは家庭でも手に入りやすいアスパルテームで料理する時のポイントを紹介します。

使い方のコツ

砂糖よりも甘味が強いことが特徴で、使う分量が砂糖に比べて少量で済みます。そのため、砂糖を使ったレシピをアスパルテームに置き換える場合は、パッケージに記載されている基準を参考に、使う分量を決めましょう。

押さえておきたいポイント

アスパルテームは砂糖に比べて浸透圧や保水性が低いため、砂糖で作った料理と比較した場合、料理にテリやツヤが出にくい場合があります。SBS患者さんは一度にたくさんの砂糖の摂取を控えることがポイント。なので、レシピに書かれている砂糖などの一部をアスパルテームに置き換えるなど、料理によって使い分けをしてみるのもよいでしょう。また、砂糖を使った場合の料理と比較して保存性が低くなります。作り置き料理やジャムなどは少量ずつ作り、なるべく早めに食べ切ることを心がけましょう。

市販食品の食品表示を読む時のポイント

市販食品の食品表示を読む時のポイント

店頭で売られているほとんどの食品のパッケージには、栄養価や原材料名が表示されています。自分にあった食品を選ぶためにカロリーなどの栄養価だけでなく、原材料名も確認してみましょう。原材料名は、多く使用している材料から順番に記載されています。例えば、原材料名の先頭に砂糖や果糖ぶどう糖液糖と表記されていたら、その食品の中で多く使われているという目安になります。

甘味料は食品添加物に記載されていることもあります。全体をよく確認することもポイントです。食品表示は食品を選ぶための大切な情報が詰まっています。上手に活用しましょう(※2)。

SBSの患者さんは残存している小腸の部位や体質によって個人差が生じます。担当医師や管理栄養士と相談しながら、自分にあった食事方法を見つけていきましょう。

※1 独立行政法人 農畜産業振興機構 ホームページ 砂糖以外の甘味料について  https://sugar.alic.go.jp/japan/fromalic/fa_0707c.htm
※2 消費者庁「知っておきたい食品の表示」(令和5年3月版)

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