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SBS:Short Bowel Syndrome(短腸症候群)

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

SBS Life〜短い腸のはなし

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栄養と食事ナビ

監修:おいしい健康 管理栄養士

コンビニでの上手な食事の選び方

コンビニは営業時間が長く、店舗数も多いため、必要な時に手軽に多様な商品を手に入れることができ、現代のライフスタイルには欠かせない存在です。適切な選択方法やポイントを押さえることで、健康的な食事を続ける上で頼りになる味方となります。今回は短腸症候群(SBS)の患者さんに向けた、コンビニとの上手な付き合い方や食品の選び方についてご紹介します。

コンビニの利便性をいかした活用法

SBS患者さんのお腹の負担を減らすための食事方法の工夫の1つに、1回の食事の量を少量にしてこまめに食べる、分食があります。また、お腹が空きやすいという症状から、補食(間食)が欠かせない方もいらっしゃるでしょう。生活の中で分食や間食をうまく続けたい方にとって、コンビニはとても便利な存在です。

例えば、外出先で食事を持ち歩くことが難しい時や、夏場のような気温が高く、衛生面が心配な時など、上手に活用しましょう。

分食や補食(間食)で意識したい栄養素

SBS患者さんは食事の摂取量の減少の他に、腸管を切除した部分によって吸収できる栄養素が異なってきます。十二指腸から空腸を切除した場合は、ビタミンB12以外の水溶性ビタミン、脂溶性ビタミン、脂質、鉄、カルシウムが吸収されにくくなります。小腸中部の切除では糖質やたんぱく質のアミノ酸が吸収されにくく、回腸切除の場合はビタミンB12が吸収されにくくなります。

不足しやすい栄養素は、注射やサプリメントで補ったり、食事では分食や補食などもうまく活用したりしながら補給することが理想的です。特に炭水化物(糖質)、たんぱく質、ビタミン類、カルシウムなどのミネラルは大切で、それぞれ体内で様々な役割を果たしています。炭水化物は体を動かすための主要なエネルギー源となります。たんぱく質は筋肉や皮膚、臓器、酵素、ホルモンなど、様々な機能の調節に関与しています。ビタミン類は他の栄養素の働きをサポートし、カルシウムなどのミネラルは骨粗鬆症や尿路結石の予防にも重要です。

SBS患者さんに不足しがちな栄養素が補えるコンビニ食の一例

コンビニにはお弁当やスイーツ以外にも、分食や補食(間食)に役立ち、不足しがちな栄養素を補給できる食品があります。以下にその一例をご紹介します。

おにぎり:ご飯が中心のおにぎりは、炭水化物(糖質)が中心でエネルギー補給に役立ちます。特に具を鮭にすると、たんぱく質だけでなく、カルシウムの吸収に必要なビタミンDも摂取できます。また、おにぎりに巻かれた海苔にはミネラルや食物繊維も含まれています。コンビニのおにぎりのご飯の量は約100gで、「小さめのご飯茶碗に軽く盛った量」と覚えておくと便利です。

サンドイッチ:様々な具材をはさんだサンドイッチは、色々な栄養素を補給できます。パンからはエネルギーを得ることができ、ハムやチキン、チーズ、卵をはさんだものはたんぱく質の摂取に役立ちます。また、レタス(シュウ酸が気になる方は除く)やトマトなどの野菜からは、ビタミンやミネラルも補給できます。サンドイッチは三角に切ったタイプが一般的ですが、四角に小さく切ってパックに入れられたものもあるので、食べやすい形を選びましょう。

中華まん:寒い時期、レジのそばのホットコーナーで取り扱われる中華まんは、エネルギーの他に具からはたんぱく質も補給できます(中華まんの具にはたけのこが含まれていることがありますので、シュウ酸が気になる方は控えましょう)。

ゆで卵:卵はたんぱく質の他、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素を含む準完全栄養食品と呼ばれています。

豆腐スティック:サラダチキンのコーナーなどで見かけるようになった、片手で食べられるスティックタイプの豆腐です。豆腐はたんぱく質の他に、カルシウムやマグネシウムといったミネラルや、糖質を効率よくエネルギーに変えるビタミンB1を含んでいます。

乳製品:カップ入りやドリンクタイプのヨーグルト、チーズなどがあり、特にギリシャヨーグルトは、通常のヨーグルトよりも水分が少なく、たんぱく質が豊富です。チーズはキャンディータイプのひとくちサイズのものは持ち運びに便利で、手軽に摂取することができます。乳製品にはたんぱく質やカルシウムなどのミネラルが含まれていますが、乳糖不耐症の方や、甘いものやフルーツ入りのものを一度にたくさん摂ると下痢をしやすい場合は、注意が必要です。

SBS患者さんに不足しがちな栄養素が補えるコンビニ食の一例

コンビニを上手に活用するためのポイント

一人分や少量の商品も多く、パッケージには栄養成分表が記載されているので、自分にあったものを選ぶ際の参考にしてみましょう。また、SBS患者さんによってあう食品・あわない食品には個人差が生じます。時間に余裕がある時などに商品を試し、自分にあったメーカーや食品を探してみるのもよいでしょう。食べ慣れたものをいくつかリストアップしておくと、外出先でも慌てずに対応でき、さらに頼りになる味方になってくれます。

コンビニを上手に活用するためのポイント

SBSの患者さんは残存している小腸の部位や体質によって個人差が生じます。担当医師や管理栄養士と相談しながら、自分にあった食事方法をみつけていきましょう。

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